パンドラの箱?

電卓の中身

「日本人だから?」、「理科の先生だから?」、よくわからないのですが、「時計を修理してほしい。」とか、「計算機を修理してほしい。」とか、生徒から頼まれることがあります。「故障」の場合は、すべて、「わからない。」、「できない。」と、断ってきました。理由は、「故障」の状態をさらに悪化させてしまう危険があるのと、そういう生徒の数が多すぎるということです。
単に、時刻合わせモードになっていて、表示が点滅しているのを、「故障と思い込んでいる場合」は、時刻合わせくらいは、しました。かなりの生徒の数です。関数電卓で、誤ったモードになっていて、10進法計算できなくなっているのを、設定を調整したりとかも、したことがあります。
あと、カメラのフィルムを、巻き込んでしまった生徒が、先週いて、「今日中に直して、写真を撮影したい。」というリクエストがあって、(学校のルールで、学校の敷地内に入ったら、授業中、休み時間、敷地外に出ては行けないので、)代わりに、学校の目の前にある現像店へ持っていって、フィルムを3cmほど、引き出してもらったりしたことはあります。その結果、今週だけで、2人の生徒が、「巻き込んでしまったフィルムがあるのだけれど、直せる?」と、聞きに来ました、・・・。「学校の前の現像店へ持っていったら、無料で、直してくれるよ。」と答えるだけなのですが、・・・。
今日、壊れた計算機を持って来た生徒は、「直して。」とはいわずに、理科の実験室にいる時、「電池が切れているかどうか調べたいので、手伝ってくれない?」と言いました。こう聞かれると、目の前に、「電圧計」があるので、なかなか、断れませんでした。そのときは次の授業まで、あまり時間がなかったので、放課後、生徒に来るように指示しました。放課後、生徒と一緒に電圧を測ってみると、電池は、ほとんど新品と変わらない電圧が確保されていることが分かりました。よく見てみると、銅線と電気回路のハンダ付け部分が外れていました。この計算機は、軽いのですが、高級感を出すため???おもりが入っていて、プラスティックで固定されていたのですが、そのおもりが外れて、計算機の中を動き回った結果、銅線に力が加わって、外れてしまったようです。おもりは、不要な部品なので、生徒に、その場で渡して、1日、計算機を、預かって、修理することにしました。自宅に戻ると、クギがあったので、クギを暖めて、半田ごての代わりに使うことで、なんとか修理することができました。写真が、修理後の様子です。ちなみに、自宅での作業、10分で終わったので、その日のうちに、生徒に使える状態にして、返却することができました。ついに、計算機(というか、「パンドラの箱」)を開けてしまいました。これで、頼まれる回数が増えてしまいそうです、・・・。ちなみに、かなりの生徒が、関数電卓を持っています。自分が関数電卓を初めて買ったのは、大学生のときでした。時代が変わったのを感じます。