やかん?

スターリングエンジン

理科で、発電と送電について教えています。どうしても、板書中心の授業になっています。実は、ワランゴイの水力発電所へ見学に行く話とか、電力会社から、「電気と安全」について、講義をできる人に来てもらおうとお願いをしているのですが、なかなか、話が前に進みません。電気分野の授業が終わってしまう。、・・・。
ディーゼル燃料による発電の説明で、「熱エネルギー」が、「運動エネルギー」に変換されるという部分があるのですが、理解が難しいようです。7月30日のブログに書いた、手のひらエンジン(スターリングエンジン)を生徒達に見せました。ディーゼルエンジンは、内燃機関ですし、スターリングエンジンは、外燃機関なので、混乱しないように、スターリングエンジンの紹介は、すべての説明が終わった後、行いました。これは、印象が強かったようです。仕組みを分かっていても、見ていると不思議です。簡単に説明すると、やかんで、お湯を沸かすと、「気体が膨張して、ふたを持ち上げる。」、「ふたが持ち上がると、ガスが逃げる。」というプロセスで、カタ、カタ、カタ、カタ、カタ、という音を立てて、フタが上下運動します。それと基本的には同じ原理です。上下運動を、回転運動に変えるのは、シンプルな仕組みで可能です。説明する時、生徒達が理解できるかどうか、未知数だったのですが、「やかん」のフタの上下運動について、ほとんどの生徒が知っていました。薪でお湯を沸かしたりしているし、お手伝いとか、しっかりしているようですし、・・・。今回の説明では、日本のキットを使いました。パプアで手に入る材料で作れると、ともっと良いのですが、なかなか難しい、・・・。

大人の科学マガジン Vol.10 ( スターリングエンジン ) (Gakken Mook)

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