ちがいは?

石灰水

教育実習生が来てから、教育実習生の授業をできるだけ見学しています。評価をするために見学をしているのですが、自分の授業に良い点を取り入れることもできるし、生徒がどういうところで、理解できていないのかわかるので、とても参考になります。今日の授業のテーマは、石灰水に、息をブクブクとストローで吹くと、白濁するという実験を通して、人間の呼吸で、酸素を肺で取り入れて、二酸化炭素を排出しているということを理解させるのですが、教育実習生の授業で一番後ろの席で生徒の私語を聞いていると、二酸化炭素と石灰水の化学反応ではなくて、ブクブクと吹いた息で、溶けていた石灰が、かき混ぜられて白くなったと理解している生徒が多いことに気がつきました。自分の授業では、針の無い注射器を用意して、注射器でいくら、ブクブクと空気を吹いても、石灰水が白濁しないことを確認してもらいました。説明は、あえて授業の後半にすることにして、「空気をいくらブクブクと吹いても白濁しないのに、人間がストローで息を吹くと白濁するのはなぜでしょう?」と、問いかけてみると、生徒達の面白い答えがありました。「人間の息は暖かいから」とか、「石灰の溶けている濃度が、違うのではないか?」とか、・・・。
今日の授業は、教えていて、かなり面白かったです。でも、前回のテストの結果が、担当しているクラスの平均点が低いので、生物分野は暗記科目であることを意識して、生徒達が、授業中に暗記を確実に行うような授業に変更しないといけない、・・・。まあ、前向きに考えよう。写真は生徒が自分の仮説を黒板に書いているところです。「A」と書かれたビーカーが空気を吹き入れた石灰水で、白濁しているのは、息をストローで吹いた石灰水です。