予想外?

パプアからの手紙

パプアからの手紙が届きました。生徒達から手紙を託されて、同任地だった後輩隊員が、送ってくれました。わざわざ、手紙を送ってくれた後輩隊員に、感謝です。
数年後、観光でパプアへ行ってみたいと思っていたのですが、手紙を読んで、「しばらく、行きたくない。」っと、思ってしまいました。まず、「生徒達の文章」、まったくオリジナリティがありません。なにか、ひな形に当てはめて書いたのでは??という印象を受けました。もともと、「表現力」を伸ばす教育を受けていないので、仕方がないと思うのですが、・・・。
1通目を読んで、まず、ガッカリしました。ひな形に当てはめたようなありきたりの文章である点は仕方がありません。しかし、要は、この手紙で書きたかったことは、「日本は、テクノロジーの国だから、Nokiaの、携帯電話を送ってほしい。」ということらしいです。彼らは、「人間の努力で何かを作る。」ということを、知りません。バナナがパプアで地面から生えてくるように、日本では、携帯電話が空から降っていると思っているらしいです。
2通目も、似たような文章でしたが、違う点は、欲しいものが「携帯電話」ではなく、「カメラ」であることです。
3通目は、さすがに、まともな文章でした。かなり、しっかりとした生徒という印象が、残っています。
4通目は、「電気のことを勉強したいので、良い本があったら、送ってほしい。」というものでした。すこし、まともな内容と思って、読んでいたのですが、最後にオチがありました。次のように書かれていました。「あなたは、きっと本を送ってくれると思います。なぜなら日本は、発展途上国(developing country)だからです。」って、・・・。
とりあえず、ちゃんと、辞書をひいてほしい、・・・。パプアの教科書でも、「先進国」、「発展途上国」という、言葉は解説が載っているのですが、・・・。
一昨日、知人と食事をした時に、「パプアで、何が一番大変だった?」と、聞かれて、なかなか、答えるのに苦労をしたのですが、やっぱり、こういう「価値観の大きな違い」が、いちばんストレスの原因であったと思います。
あるブログid:ngs072:20070528を読んで、その通り!!っと、うなずいてしまったのですが、彼らに取って本当に必要なのは、教育だと思います。HIVの問題は、深刻です。彼らが、まともな教育をうけていなければ、いくら物質的な援助をしても、ほとんど無力になってしまいます。