発禁本?

解約届け

今日は、ケーブルテレビの最後の支払いへ行ってきました。1ヶ月71キナ50トヤなので、2ヶ月分で、143キナです。契約時にデポジット(保証金)として100キナ支払ってあるので、相殺して43キナでした。2年のうち、最初の3ヶ月は、電話の保証金やら、ケーブルテレビの保証金やら、なにかと必要ですが、その分、最後の3ヶ月は、あまり、お金を必要としません。電話の解約届けの用紙も、電話局でもらってきました。写真は、電話の解約届けです。
毎日、ブログを書いていると、「良く、毎日書くネタがありますね?」と、聞かれることがあるのですが、ネタに困ることは、ほとんどありません。ネタがありすぎて困るくらいです。
昨年、書き落とした話題について書きます。日本で話題になっている「Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne」という本があります。著者は、オーストラリア人です。講談社が、日本語版の出版を取りやめたために、よい宣伝になったようです。Amazon.co.jpの洋書部門で、第2位になっています。Amazon.comでは、2238位です。発売日は、昨年12月28日と記載されていますが、実際の発売日ではありません。もっと、以前から販売されていました。発売日が正しくないのは、本の売上げを確保するためによくあることです。昨年の旅行中、シドニーの本屋さんで、売られているを見ましたが、それほど売れている様子はありませんでした。
昨年11月頃、この著者が、オーストラリアのテレビ局で、インタビューを受けているのを見ました。「やっぱり。」という印象を受けました。この2年間で学んだことの一つは、オーストラリアは、「日本の戦争責任について、いまでも、かなりシビアな国の一つ。」であるということです。パプアニューギニアをめぐって、日豪ともに、相当の悲劇があります。
天皇の戦争責任」については、米国と、オーストラリアは、相当違うのだなぁ。と感じます。米国は、「天皇の戦争責任を問わないと決めた国」です。オーストラリアは、そのことに対し、最後まで反対をした国です。ついつい、「コアラ」や「カンガルー」のイメージで、忘れてしまいがちですが、・・・。
著者のインタビューを聞いていて違和感を感じたのは、「ハーバード大学やオックスフォード大学で教育を受けた聡明な女性」というフレーズが、何度も出てきたことです。彼は、日本の大学を、英国や米国の大学よりも劣るものとしてとらえているようです。ときどき、オーストラリアのテレビインタビューを見ていると、「日本を、異質な国としてとらえる表現」を、見かけます。これは、いくら、米国メディアや、英国メディアを見ていてもないものです。「偏見」や「悪意」があります。
米国や、英国は、「腐っても鯛」です。たいしたものだと思います。あらゆる面で、大国です。オーストラリアは、米国や英国のように、器(うつわ)の大きな国ではありません。
オーストラリアは、いまでもイギリス連邦に属しています。パプアニューギニアも、イギリス連邦に属しています。パプアでは、イギリス連邦に属していることを、「光栄なこと」と、学校で教えています。日本の学校教育では、「植民地支配=悪」という図式で教えているので、かなりギャップがあります。女王は、パプアでは、イギリス本国での扱いよりも敬意を持って扱われています。パプア人は、英国の女王を「自分たちのもの」として、受け止めています。オーストラリアも、似たところがあるのでしょう。
察するに、著者は、3年間、日本に滞在していた経験があります。日本のメディアで、イギリス王室のスキャンダルをネタにした日本の週刊誌やワイドショーに、さぞかし腹立たしく感じていたことでしょう。著者は、日本を異質な国ととらえているようなので、「その異質な国(日本)のメディアが、自国(日本)の皇室を棚に上げて、よくも我が国(オーストラリア)の敬愛するイギリス王室のスキャンダルばかりを、取り上げるのか、・・・。」と、感じていたとしても不思議ではありません。この本は、そのリベンジではないでしょうか?
まあ、国のイメージというのは、たった一人の友人ができることで、変わることもありますが、・・・。「A国って、堅い人ばかりだと思っていたけれど、おもしろい人もいる。」とか、・・・。

Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne

Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne

「平和国家」日本の再検討

「平和国家」日本の再検討

小泉ニッポン!"極秘オーストラリア攻防戦"劇場

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http://www.higashi-nagasaki.com/e_pub/EE2006_06_z01_29.html