新種のマラリア?

学習計画表

今学期、第9週目が始まりました。あと2週間で、今年の授業は、すべて終了します。今学期は、生徒達に学習計画を作ってもらうようにしています。写真がその学習計画表で、毎週1回、回収してチェックしています。
パプアの生徒は、「長期記憶」ではなく、「短期記憶」で、テストを乗り越えようとする傾向がかなり強いです。せっかく習ったことも、1ヶ月もしないうちに、忘れてしまいます。テストは、一番ゆっくりと教えているクラスにあわせて行わざる得ないので、ちゃんと当初の学習計画通りに授業を進めてしまうと、クラスの平均点が低くなってしまいます。
一つの対策は、当初の学習計画を守ることばかり考えず、一番ゆっくりなクラスの進み具合と、あまり離れないようにすることです。もう一つの対策は、生徒が学習計画表を作ることです。いま、どこの章を勉強しているのか?次のテストでは、いつ勉強した内容が問われるのか?を、生徒が把握できるようになります。
今日は、授業終了後、生徒向けに感染対策の薬の配布がありました。「新種のマラリア対策」と聞いていたのですが、「マラリア」ではなく、「フィラリア」でした。確かに、蚊を媒介としているという点では、共通ですが、・・・。
パプアの人にとって、「マラリア」は、「病気」の代名詞だったりします。たとえば、「昨日マラリアで、休んでしまった。」ということを平気で言う同僚もいます。もし、「マラリア」であれば、1日で、完全に直るということは無いでしょう、・・・。それだけ、「マラリア」は、判定が難しい病気ということもあるのですが、・・・。
配られたのは、ジエチルカルバマジン(スリランカ製)と、GSK社製のALBENDAZOREという薬です。GSK社の薬は、同社がWHO(世界保健機構)へ寄付した薬のようです。これって、「予防薬」なの?「治療薬」じゃないの???という点が、心配ですが、・・・。

ジエチルカルバマジン(スリランカ製)

GSK社製のALBENDAZORE