お勉強会4?

教室のセット

今日は、午前中から、昼過ぎまで、テレビの収録、昼ご飯を食べてから、ワークショップに参加しました。やっぱり、テレビカメラの前で授業をするのは、たいへんでした。普段通りの授業をすれば良いように思われるかもしれませんが、かなり違います。
普段は、「目の前の生徒」を見ていれば良いのですが、テレビの視聴者も意識する必要があります。たとえば、「これ」と、言いながら指差しても、テレビに、その指と、指差された対象が、映っていないと、まったく意味がありません。
普段からプレゼンテーションソフトは使ったりしているのですが、今日は、3回程、クリックするタイミングを間違えてしまいました。目の前の生徒も意識して、何台ものカメラのどのカメラに赤いランプがついているのかも意識して、テレビに何が映っているのか、生徒がちゃんと理解しているか、プレゼンテーションソフトの切り替えも意識して、実験もやって、ホワイトボードに実験結果を書いて、・・・。しかも、時間も意識ないと駄目です。かなり大変です。
今回の模擬授業は、テレビの技術サイドの勉強会のネタになっています。「摩擦」についての授業をしたのですが、実験で使う板が、「ざらざら」していることを、テレビでどう伝えたら良いか?ということなど、「演出」について、話をしました。
それにしても、モデル先生、たいしたものです。教える内容についての知識も、彼らにとっては、簡単ではないようなのですが、毎週、しっかり授業しています。
模擬実験の内容についてですが、自分が理科を、もう一人の隊員が数学を担当しました。「摩擦」についてですが、パプアのこの学年に対しては、「動摩擦係数」、「静止摩擦係数」とかは、シラバスには登場しません。わけのわからない言葉が登場します。「コスト」と「アドバンテージ」という言葉です。例えば、自転車の「ブレーキ」と「タイヤ」間の摩擦は、「コスト」に分類されて、「マッチ棒」と「マッチ箱」間の摩擦は、「アドバンテージ」に分類されるのだそうです。この分類って、科学的には、あまり意味が無い、・・・。JICA専門家さんも、同じ点を既に指摘しているそうなのですが、テレビ授業では、シラバス通りの授業を放送済みです。