指導書と格闘?

シラバスと指導書

コンピューターの授業についての「指導書(案)(Teacher Guide Draft)」のチェック作業をしています。昨年の9月22日、23日は、シラバスのチェックをしました。あれから、1年近く経とうとしているとは、実感がありません、・・・。
「指導書(案)(Teacher Guide Draft)」のチェックをしているのは、14日(月曜日)に、教育省(首都)から担当者が来るからです。それまでに質問事項を用意しておいてほしいと依頼されていました。
チェックをすると、20項目を超える質問事項(校正が必要な箇所???)を見つけてしまいました。良い「指導書」を作るために、かなり苦戦して書いている様子が想像できます。でも、駄目な点は、指摘しなくては、・・・。この「指導書」作成は、オーストラリア政府からのODAで、行われています。パプア教育省にとっても、重要な事業です。
いままで、パプアでは、コンピューターの授業は、「学校が独自の判断で行う科目」という位置づけでした。これからは、そうではなくなります。大きく変わる点が、2点あります。1点目は、「今までは成績がつかない科目」だったのが、「成績がつく科目」になるということです。(パプア全国共通テストの科目にも組み込まれます。)2点目は、「これまでは、学校独自の予算(授業料・寄付等)によって、運営されていた。」のが、「政府の予算で、運営される。」ことになります。このことで、コンピューターを教える学校数は、増えていくことが考えられます。
1点目について、かなり気にしています。このことで、生徒たちが、「コンピューター嫌い」になることを、心配しています。「指導書(案)」を読んだのですが、この心配が、払拭(ふっょく)されることはありませんでした。
「指導書(案)」に、「テストの見本」が示されているのですが、「丸暗記中心」のテストになっています。しかも、「コンピューターを使えるかどうか、無関係な問題が多い」など、いろいろと、気になることがあります。「コンピューターを好き」になるような授業が出来るための、「指導書」でなくては、・・・。写真、左が、「指導書(案)」です。右は、理科のシラバスです。