あれっ?

ボルタ電池

今日も、順調な一日でした。ほんとうに、1日、1日が、淡々と過ぎていく感じがします。
理科の授業で、電気分解を教えていて、「なんか生徒の集中力が落ちているなぁ、・・・。」と、感じる瞬間がありました。教科書には、銅の電気精錬の話が載っているのですが、あまりピンと来ていなかったようです。
「ほら、オーストラリアでの会社が、オクテディ鉱山で、掘り出した銅鉱石を、日本へ輸出して、日本でやっていることだよ、〜。」と、言ったとたん、生徒が身を乗り出すように話を聞いてくれました。
パプアの生徒って、パプアと関係があることに対しては、すごく興味があるようです、・・・。
写真は、ボルタ電池に関する図です。で、図に「間違い」があるのが分かるでしょうか???素直に考えると、単なるミスと思われます。無理矢理考えれば、「間違いではない」と、言えなくもないですが、・・・。日本の教科書だと、間違いがあると、ニュースになるのに、パプアだと、間違いが多すぎて、ニュースにはなりません。
「オクテディ鉱山」についてですが、BHP Billitonというオーストラリアの会社(というより多国籍企業)が、過半数の株を持っていて、パプア政府も30%の株式を持っています。カナダの会社も株式の18%を所有しています。「オーストラリアの会社」という言い方をしてしまうと、やや語弊があるのですが、パプアの地元の人の認識では、「オーストラリアの会社」として受け止められています。パプアでは、「オーストラリアの今があるのは、パプアのおかげだ!!」、「オーストラリア人は、パプアの資源を売って、豊かになった。」というようなことを言う人にも、しばしば出くわします。現実には、BHP Billitonは、世界中に事業を展開していて、オクテディ鉱山は、BHP Billitonにとって、1事業に過ぎません。中国企業が、パプアの鉱山開発に参入しているという話も聞きますが、まだまだ、オーストラリアが主役です。日本企業は、そのオーストラリア企業から、原材料を買っているという図式です。

オクテディ鉱山

screenshot
http://www.oktedi.com/