釈由美子?

英語でしゃべらナイト

昨日のブログでは、パプアのネガティブな面をご紹介しました。今日は、50名程の生徒達が、校長に呼び出されていたので、どうしたのだろう?と、聞いてみたら、近所の敷地に生えているフルーツを、採った(盗った?)のだそうです。1名、2名であれば、問題がないのですが、50名になると1名あたり3、4個の50倍の被害です。たまりかねて、近所の土地の所有者が、校長のところに文句を言いに来たのだそうです。生徒達は、素直に反省していました。
今学期の授業は、あと1日です。金曜日は、行事のため、授業はありません。今学期は、テストが、学期末ギリギリ終了まで、遅れてしまったために、生徒達の緊張感が、学期末まで持続しました。学期末は、「だらだら」するのですが、今学期は、生徒の緊張感が持続しているので、学期末という気がしません。
明日で、授業も終了なので、コンピューターの授業で、日本のテレビ番組を紹介しました。「英語でしゃべらナイト」という番組です。番組パーソナリティー釈由美子さんが、「オーストラリアの演劇学校NIDAに体験入学する」映像を見てもらいました。ほとんどの会話が(日本語ではなく)英語だったので、生徒達も良く理解できたようです。
授業開始時に、生徒の将来の「希望する職業」を聞きました。ほとんどの生徒達は、「学校の先生」、「エンジニア」、「ナース」と答えました。映像を見終わった後、生徒達は、シーンとしました。いままで、生徒達に伝えようとして、なかなか伝えることが出来なかったことが、伝えることが出来たようです。(というか、出来てしまいました、・・・。)生徒が、理解できていることに、かえって驚きました。
伝えたかったことは、「オーストラリアで生きていくのも、日本で生きていくのも、そんなに楽じゃない。」ということです。「パプアの君たち、結構、(特にkokopo当校の生徒は)恵まれた環境にいる。」ということです。
その演劇学校というのは、2500人の受験者に対して、25人しか入学許可者されません。番組の最後に釈由美子さんが、学生にインタビューするシーンがあります。釈さんは聞きます。" What's your dream? "(あなたの夢は?)、学生は答えます。" To be employed. "(とにかく俳優の職業に就くことよ)、と。100倍の難関を突破した人にしては、控えめな答えでした。でも、ある意味、常識的な答えですね、・・・。先進国には、優秀な人材が、いくらでもいるので、・・・。
パプアは、人材不足です。生徒達の「夢」である「学校の先生」、「エンジニア」、「ナース」という職業は、「超」人材不足です。国立ゴロカ大学の授業料は、(教員不足ということもあり、)成績優秀者の授業料は、低めに設定されています。年1回の、飛行機での里帰りの費用まで、国が負担してくれます。国立ゴロカ大学に入学できなくても、教員養成学校に入学すれば、小学校で教えることが出来ます。教員養成学校の授業料は高いのですが、教員として何年か働けば、返すことが出来る金額です。生徒が「夢」と考えていることは、日々の努力を積み重ねれば、実現可能です。そのためのサポートに労はおしまないよ〜〜。