雲をつくる?

コーラのペットボトル

授業準備をしていると、Kokopo高校から異動してきた同僚(カウンターパート)に、「飽和水蒸気量曲線がわからないから、教えてほしい。」と、聞かれて、解説をしました。最初は、ある程度わかっていて、確認のため質問しているのかなぁ?っと思っていたのですが、全然、知らない様子、・・・。そういえば、飽和水蒸気量曲線は、パプアの教科書には、登場しません、・・・。前任の協力隊員が残して行ったプリント(Handout)に記載されているだけです。たしかに、解説なしで、グラフだけ見せられても、わからない・・・。
その話が終わった後、「雲の出来るプロセス」に関連して、 ”飽和水蒸気量”について、どう教えているかという話をしました。同僚の話を聞いていて、3秒くらい動けなくなってしまいました。「結論は、正しいのだけれど、理由が間違っている、・・・。」その先生、結構、自信ありそうに、話をしていたので、その場では、修正できませんでした、・・・。
すべての授業が終了して、昼休みの直前、「その理由、何かの本に書いてあった?」と、聞いてみました。すると、「自分で考えたので、間違っているかもしれない、・・・。」と、あっさり一言。でも、よかった。「正しい」と思い込んでいると、本当に、説明するのが大変だから、・・・。
本当の理由については、かなり、説明するのは困難なのですが、授業で「うそ」を、教えるわけにはいかないので、生徒に納得してもらうために「ペットボトルのなかに、雲をつくる。」実験をすることを提案しました。日本では、教科書に、注射器を使った方法が、教科書に記載されています。ただ、この学校には、大きな注射器がないので、ちょっとハードルが高い、・・・。
さっそくペットボトルを、準備して、その先生に見てもらいました。その先生がずいぶん、喜んでくれたのと、その先生に見せていたら、周りに生徒が興味深そうに集まってきたので、仕事が終わってから、追加でペットボトルに入ったコーラを買いに行きました。この実験は、簡単にできるのに、目の前に雲が出来る様子が見られるので、お薦めの実験です。
写真は、ペットボトルに詰められたコーラで、マレーシア製です。ボトルには、i-shuffleの絵が描いてあって。抽選でもらえるようなのですが、既に応募期限は過ぎていました、・・・。パプアでは、ペットボトル入りのコーラは、一般的ではありません。数ヶ月前までは、ガラス瓶入りで売られていました。数ヶ月前に、ラバウルのコーラ工場がアルミ缶入りコーラの製造に切り替えたため、ガラス瓶入りコーラが、一斉に姿を消しました。
さて、今日で、日本を出発して1年が過ぎました。任期は2005年4月4日から2007年4月3日です。ペットボトルの実験について、ご関心がある方は、2番目のリンクをクリックしてください!!英語です。ごめんなさい、・・・。