究極の選択?

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なにかを選ぶということは、何かを捨てるということだと実感することがあります。パプアに来るということを選んだことで、2年間、日本にいれば、得られたかもしれない「何か」を捨てたことは間違いありません。でも、やっぱり、パプアでの経験は、本当に貴重です。パプアに来られて良かったと、実感しています。
さて、日本から、パプアの記事が、産經新聞三重県版に出ているという連絡をいただきました。「三重の上野東ロータリーがパプアニューギニアラバウル地区ラマルラル初等学校に顕微鏡を6台寄贈する事になった。」という記事です。パプアの自分にも関係のある出来事が、日本の新聞に出ていることを知って、本当に驚きました。
今日は、その顕微鏡をはじめとする実験用具の寄贈式でした。是非、寄贈式に出席して、寄贈者の気持ちと、ラマルラル初等学校の、これからの理科教育に対する決意表明のようなものを聞いておきたいと思って、当初は寄贈式に参加することを予定していました。ところが、あることのために、迷ったのですが、寄贈式への出席は、最終的には辞退しました。
学校から、昨年、沖縄へIT研修で、派遣されていた同僚がいます。その同僚が日本で学んできたことを他の先生達と情報共有しようということで、2週間に一回のミーティングを今年は予定しているのです。当初の予定では、2週間前に第1回目を開催して、今日が2回目のはずだったのですが、2週間前のミーティングは、結局開かれませんでした。今回開かれないと、結局うやむやになってしまいそうだったので、寄贈式の出席のためとはいえ、自分がミーティングの場にいないのはまずいと判断しました。
写真はミーティングの様子です。ITとはいっても、日本から見れば、かなり低いレベルの話をしています。それでも、やっぱり、このミーティングに出席して良かったと思いました。本当に小さな一歩ですが、「コンピューターを使った教育について」そして、「教育そのものの、本質論」について、議論がありました。とにかく、「その場にいる」ということが、大切だと思っています。日本で行われている「ゆとり教育の是非」に、似たような話もありました。こういうことは、パプアの教師が決めることだと思います。でも、やっぱり、その場にいて、話を聞くことが大切だと思いました。寄贈式にも出席したかったのですが、まあ、こちらのミーティングを選んで正解だったと思います。たぶん、・・・。