嵐の後?

窓の景色

昨日から、激しい雨が降ったりやんだりしています。天気だけでなく、学校ではひとつの大きな嵐のような出来事と、もうひとつの小さな嵐のような出来事があったようです。
まず、大きな嵐は、10月31日の日記にも書いたのですが、生徒2名の喧嘩についてです。31日は、二人とも反省文を書いて、一件落着だったはずなのですが、そうではなかったようです。こういう時は、両方の親が、お詫びとして、「貝のお金(shell money)」を、お互いにプレゼントするそうです。ところが、31日の学校帰り、近くのマーケットで口喧嘩をして、さらに11月1日の朝に、お互いの親がプレゼントした、「貝のお金」を、投げつけ合って喧嘩をしたそうです。結果、今日は、その二人の懲罰委員会が開かれることになりました。近隣の学校からも先生方が集まって、2名の処分が決まるようです。退学にならないと良いのですが、・・・。
もうひとつの小さな嵐は、数学についてです。「7ー3+2=6」は、計算できるでしょうか?これが計算できないということが、想像つくでしょうか?なんと、数日前の授業で、ほぼ全員の生徒がこの計算ができないことを発見してしまったのです。生徒達は、なぜか「7ー3+2=7−5=2」と計算してしまうのです。(もちろん英語で)「7ひく3は、4でしょう。4たす2は、6だよ。わかるかな?」、「先に3+2を計算しては駄目だよ」と説明をしていました。
それが、なぜ生徒達が、そろって間違えた計算をしてしまうか、今日、わかったのです。どうしても納得がいかない、「答えは2のはず。」と思う生徒がいたらしく、他の先生のところに相談に来たのだそうです。
その場に自分はいなかったのですが、3人ぐらいの先生が集まって、その生徒に対応したのだそうです。先生の中には、自信が無い先生がいたりして、「生徒が正しい???」、「あ〜でもない。こ〜でもない。」と、たいへんだったようです。
結局、原因は以下のようなことです。日本では「括弧」の中をまず計算して、次に「かけ算、割り算」、最後に「足し算、引き算」の順で計算をすると習います。プライマリースクールではそれを "BOMDAS" という言葉で習います。これは、"Blanket of Multiplication Division Addition Subtraction " という言葉の単語の頭文字をとったものだそうです。で、生徒達は、足し算と引き算があったら、足し算を最初に計算しないといけないと思っていたのだそうです。それにしても、間違って理解している生徒が多すぎるので、プライマリースクールで、ちゃんと正しく教えているかどうか、疑問もあります。
でも、生徒達が間違った答えを導いた原因がわかって良かったです。ちなみに、「7ー3+2」というのは、問題そのものではありません。実際には、括弧、かけ算や割り算が、入り交じっている問題で、最終的に「7ー3+2」という答えの一歩手前で、ほとんどの生徒が間違っていたのです。もったいない、・・・。