民営化?

新聞の第一面

パプアニューギニアで暮らしていて、いろいろと不便を感じることがあるのですが、日本との違いを一番大きく感じるのは、電話です。
日本は固定電話と携帯電話の数を足すと人口を超えてしまうのでやや極端ですが、パプアは他の発展途上国と比べても、特に電話の普及率は低いです。
電話については、いろいろと問題があります。この国の有識者は、電話会社Telikomについて問題意識を持っているようです。全国紙のトップの見出しが、電話会社のサービスの悪さを指摘することもしばしばです。
パプアニューギニアで、電話の普及率が低いのは、この国の所得の低さと関係していると思っていたのですが、この国の電話会社が極端にサービスが悪いということと因果関係があるのではないかと今は思っています。
この国の電話料金ですが、長距離と国際電話は高いのですが、基本料金と同一局番の電話代はそれほど高くありません。同一局番内だと、30トヤ(約10円)で、無制限に話ができます。2時間でも3時間でもOKです。
どこの国でも、考えることは同じようで、日本でも似たような議論はあるのではないでしょうか?民営化とか、・・・。
駄目な会社は売ってしまえ〜。ということで、パプア政府は、この会社をセリで売ろうとしたのですが、よくわからないアフリカの通信会社が落札してしまいました。( "よくわからない会社"です。特にアフリカということが問題ではありません。)
その、よくわからない通信会社に、売り飛ばされるところを、一歩手前で議会がストップをかけたようです。
Telikomに対しては、米国、最大手の会計会社であるKPMGが、コンサルとしてアドバイザー契約を結んでいるようですが、何をしようとしているのか、見えてきません。
どこかの国でも、似たような話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
さて、新聞は電話会社Telikomが、一面トップで扱われた日の新聞です。電話の話ですが、実感としては、携帯電話が急速に普及してきているので、一般電話の普及率が低いままになるのではないかと思われます。国際電話も携帯電話の方が安いようですし、・・・。

オーストラリアのテレビ局のニュースサイト

http://abcasiapacific.com/news/stories/asiapacific_stories_1416665.htm