プロジェクト延期?

新聞記事

2ヶ月後、帰国しているという実感が、まだありません。海外から見ると、とても客観的に見られるのですが、「日本」は、10年、15年前と比べると、相対的に、貧しくなっています。
この点は、パプアと似ているかもしれません。パプアの人は、独立時には、当時のインドネシアと変わらない程度、発展していました。パプア人の多くは、インドネシアと比べても、経済格差が大きいという現実を、実感として感じていません。
パプアは、横ばい、マイナス成長であったのに対して、インドネシアは、右肩上がりの経済成長をしてきました。
パプアも、日本も、島国なので、似たようなところがあるのかもしれません。現在、日本の「最低賃金」は、先進国のなかでは、かなり低いです。10年、15年前には、為替レートの関係もあるのですが、日本の最低賃金は、外国と比べて、それほど低いものではありませんでした。気がついたら、他の先進国の最低賃金が上昇していたのです。
もっとも自由主義的な国である米国よりも、最低賃金基準が下回るとは、・・・。ショックです。
日本にいれば、あたり前としか思わなかったかもしれないのですが、・・・。心配してしまいます。
パプアでは、LNG液化天然ガス)を、パイプラインで、直接オーストラリアへ輸出するという計画がありました。その計画が、延期になりました。写真がその新聞記事です。新聞では、これを良いニュースとして伝えています。石油価格が上昇しているからだそうです。
同じ新聞社は、何ヶ月か前に、「石油の価格が下がったが、LNGパイプライン事業は、石油が下がる前の高値で契約しているので、影響が無い。」と報じていました。
パプアの新聞を読む時には、いつも疑問符「???」が、浮かんできます。パプアの新聞は、悪いニュースを報道しません。報道するときは、「オーストラリアが悪い。」、「アメリカが悪い。」と、自国の責任を無視して報道します。数日前には、パプアの「かつおぶし」が、日本で競争力が無いのは、日本政府がソロモンからの「かつおぶし」には、関税をかけていないのに、パプアの「かつおぶし」には、関税をかけているので、パプアの「かつおぶし」は、競争力が無いと報じています。関税については、パプア政府と日本国政府の外交交渉で、変えることができるはずです。でも、「パプア側が、努力をして、変える。」という発想がありません。
かつおぶし」を、加工品として、パプアやソロモンから輸出していると思っていなかったので、おもわず、日本から取り寄せて、食べている「パック入りのかつおぶし」のパッケージを確認しました。原産国表示が記載されていないませんでした。販売社は日本の会社です。もしかすると、パプア産「かつおぶし」かも、・・・。パプアでは、売っていないのですが、・・・。
コメントをいただいた、id:sugioさんのブログ、かなりおもしろいです。時間のある時にじっくり読もう。

おまえなんか、訳してやる!

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