妙に律儀?

数学の教科書

パプア人て、「すっごく、いいかげん」なのですが、妙に律儀なところがあります。今学期の指導計画を出したのですが、「新しい指導要綱」に沿ったものにしてほしいと、クレームが入りました。
「新しい指導要綱」に沿って、授業を行うことは、実際には、不可能です。「新しい指導要綱」に沿った、教科書が存在していません。何年後に作られるのか、分からない状態です。
彼らが言うのは、順番だけを、入れ替えたいらしいのです。生徒達に、まったくメリットがありません。何が目的???
「新しい指導要綱」は、オーストラリア政府の援助によって、作られたばかりのものです。
「具体的に、何をどの順番で教えるか?」ということが書かれた部分は、「指導要綱」のなかでも、A4版の1枚に書かれています。わざわざ、「今日は、20ページ目、明日は、5ページ目に戻って、明後日は、30ページ目。」という教科書の使い方をして、何の意味があるのでしょう???
日本の場合、教科書によって、1学年のなかで、教える順番、違いがありますよね、・・・。「Student-centered learning(生徒中心の学習)」という美辞を掲げておきながら、全然、意味を理解していない、・・・。
パプアの場合、教科書が高すぎるという問題もあります。質の低い教科書が、100キナ(約4000円)します。なぜ、大手出版社のオーストラリア法人に、印刷を依頼する必要があるのだろう???