当たった?

理科教科書

同僚教師2名が、真剣な顔をして、1枚の手紙を見つめながら、議論をしていました。はじめは、あまり気にしなかったのですが、あまりにも真剣な様子に、「なにかあったの?」と質問すると、「宝くじが当たった。」というのです。
その1枚の手紙を、ざっと読んで、明らかな詐欺、と思われたので、「宝くじ買ったの?」と聞いてみました。返事は、「買っていない。」というものでした。
買ってもいない宝くじに当たるはずが無いですよね、・・・・。大雑把に書くと、内容的には、「1億円当たりました。受け取りには手数料が10万円必要です。下記へお金を送ってください。」という、よくあるパターンです。書いてある内容は、幼稚なのですが、立派な紙で、本物っぽい???スタンプが押してあったりするので、信じてしまう人もいるのでしょう、・・・。
パプア人の犯罪は、「粗暴犯」が多く、「知能犯」は、ほとんどありません。パプア人には、「知能犯」に対する免疫が、まったくありません。2人の同僚教師は、「本物かどうか?」見極めることができず、ずっと、議論していたようです。
その手紙は、スペインから送られて来たものです。Googleで、送り主を調べると、詐欺のリストに載っていました。ネットが使えないような人を、ターゲットにしているのかもしれません。
このような手紙を受け取ったのは、自分の同僚に限りません。別任地の隊員の同僚で、「本物のはずが無い」という忠告を無視して、借金までして振り込んでしまった人もいます。
意外と思われるかもしれませんが、パプアの場合、オーストラリア人や中華系の人が、頻繁に本国に送金していたりするので、銀行員が、海外送金を日常業務としてこなしています。海外送金業務については、日本の銀行員より、手慣れています。銀行にパスポートと、お金を持って行くと、あっけなく海外送金できてしまうので、驚いたことがあります。
もうすこし、論理的に考える力を付けてほしい、・・・。もちろん、犯罪を行う側が悪いことは、間違いが無いのですが、・・・。
今日は、オーストラリアでは、祝日です。オーストラリアのテレビは、お祝いムードです。祝日を祝うサイトまであります。
写真は、理科の教科書に掲載されている写真です。「東京は、大気汚染に苦しんでいる。この店は、酸素を売っている店である。」と、記述されています。このパプア向けの理科教科書は、オーストラリア人が書いているし、印刷はマレーシアで、発行もオーストラリアです。パプアのレベルが低いとは思わないでください。問題は、オーストラリアです。
第二次世界大戦を忘れていない世代のオーストラリア人の一部には、日本に対するある種の「悪意」がある人もいます。宝くじの件ではないですが、パプア人は、論理的思考が苦手なので、そういう教科書に記述された「悪意」を、素直に信じている人が少なくありません。

買わなくても当たる宝くじ(詐欺)???

screenshot
http://www.crimes-of-persuasion.com/Nigerian/lottery_names.htm

オーストラリアDay?

screenshot
http://www.australiaday.com.au