カンニング?

雑然とした机

今日は、数学のテストを行いました。前回のテストの平均点が低すぎたためです。パプアでは、学校のテストも、進学にそのまま影響します。成績評価ではなく、テストの「素点」がそのまま影響します。平均点が低いということは、学校にとっては、グレード11に進学できる生徒が減るということを意味します。あまりにも平均点が低いときは、そのテストを破棄して、再テストを実施しています。平均点があまりにも高いと、「テスト問題が簡単すぎないか?」と、教育委員会から指導が入るので、バランスがむずかしいところです。
試験が始まって、4、5分のところで、カンニングをしている生徒を見つけてしまいました。カンニングペーパー(前回のテストの解説の写し)を見ながら問題を解いていました。とりあえず、カンニングペーパーを取り上げて、テストを続けさせました。
40分のテストなのですが、20分前後の、折り返しのところで、その生徒が、隣の生徒に、話をし始めました。一番後ろの席の生徒なのですが、前から見ていると、本当によく分かります。他の生徒にも迷惑なため、その生徒を、一番前の席に移動させてテストを続けました。見てみると、カンニングペーパーを見ながら解いていた2問目まではそれなりの答案が書けているものの、それ以降、白紙です。カンニングペーパー無しでは、なにも書けないらしく、そわそわと、前の席でも、周りの生徒に、話しかけようとしていました。
テスト終了後、その生徒を使っていない教室に呼んで、話をしたのですが、まったく、反省していません。「計算用紙の裏に、たまたま、前回のテストの結果が書いてあった。知らなかった。」ということを、繰り返すだけです。ちなみに、カンニングペーパーを写しているところを見ているので、それは、言い訳にならないでしょう、・・・。裏じゃないくて、堂々と見ながら、写していたし、・・・。計算用紙は、別の白い紙を使っていたし、・・・。
他の数学の先生にも、相談をしました。たぶん、草刈り等の罰(Punishment)が与えられる予定です。この扱いは、数学の主任の先生にお任せをしました。数学の主任の先生によると、「ほとんど、0点なので、カンニングしたとは言いがたい。ただ、白紙以外の紙を計算用紙として使うことは、ルール違反なので、罰を与える。」という結論で、落ち着くようです。
パプアの場合、とてもカンニングしやすい環境が整っています。まず、パプアの生徒の視力が、かなり良いということがあります。それから、試験中でも、いろいろなテキストを、机の上においているのを黙認している先生がほとんどです。他の教科のテキストであれば、カンニングとは言えないのですが、この雑然とした環境が、カンニングペーパーを机の上に置いても、わからないと、生徒が思う一因のようです。写真は、カンニングのあったクラスとは別のクラスです。欠席の生徒の机なのですが、テキストとか、文房具とか、いろいろ置かれています。せめて、テスト中は、机の上に、いろいろなものを置くのをやめないと、・・・。
ネットを見ていたら、三重県のあるショッピングセンターから、セントレアまでのバスが、Edyで支払いができるようになったそうです。自分がいない2年で、日本は、どの程度、変化しているのだろう、・・・。

バスでもEdy:バスの料金をEdyで支払い――セントレアへの空港線

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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/05/news048.html