クビ〜?

テレビ番組のCM

今日は、数学の授業で、説明をしている中で、ちょっと壁にぶつかりました。この国の生徒が弱いな〜っと、思うのは、「先を読む力」です。数学の問題でも、パッと見て、答えが出せるようなものであれば良いのですが、計算をしておいて、その数に何かを掛けて、さらに単位の変換をして、・・・。とか、手順が多い問題は特にダメです。ひとつひとつの手順は理解できても、全体として、問題が何を問うているのか、よくわからないようです。
昨晩は、ついつい夜遅くまで、テレビを見てしまいました。APPRENTICE(見習い)という番組のシリーズ最終回を放送していました。ドナルド・トランプ氏の「見習い」となる1人の座を争うリアリティショーです。米NBCの制作で、出演者は、不動産王のトランプ氏のほか、ネスレ、ヤフー、ペプシ、ナイキ、ソニー等々の番組タイアップ企業の社員が登場します。毎回、5番街のトランプタワーから、"You are fired."(お前は、クビだ!)と言われて、1人が去るというシーンで番組は、終わります。はたして、この番組をパプア人はどんな気持ちで見ているのだろう?不思議でしょうがないのですが、生徒に聞いてみても、あまりこの番組の印象というのは、大きくないようです。「その番組、知らな〜い。」というのが、大半の答えです。ちなみにこの番組は、パプアの放送局だけではなく、オーストラリアの放送局や中国の放送局などでも放送されていて、CATVであれば、週に5回くらい見ることが出来ます。もちろん、1回しか見ませんが、・・・。パプアの放送局で見ていておもしろいのは、番組スポンサーのテレビCMです。専門学校がスポンサーになっています。"Don't get to be fired, get to be hired."(クビになるな、仕事を勝ち取れ!)というのが、番組の間で放送されるCM時間に連呼されます。ニューヨーク5番街の競争の激しいところを舞台とした番組と、のんびりしたパプアのテレビCMとのギャップは、あまりに大きいです。写真は、テレビCMの一コマ。