積み重ね?

ディスカバリー号

マダンリゾートに長期滞在して、本当にのんびりとしたリゾートを楽しみました。このホテルで驚いたのは、サービスが良いことです。従業員教育が、かなりしっかりしています。ほぼ1週間滞在したのですが、ホテル側のミスによるトラブルはほとんどありませんでした。レストランでも、待たされることは、ほとんどありませんでした。パプアの他のレストランやホテルでは、絶対に考えられないことです。
「従業員教育はどうしているのか?」ということに、興味があって、ホテルの人と雑談をしながら聞いてみたのですが、いろいろ工夫をしているそうです。ここのホテルの従業員の人は、ほとんどがアロタウ周辺の小さな島から船で連れて来られた人だそうです。若くないと駄目で、だいたいグレード10卒業と同時に連れてくるのだそうです。マダンに比べて、アロタウの人の英語力は高いので、従業員は聞き取りやすい正しい英語を話します。それから、マダンで採用すると、自給自足的農業との兼業になってしまうので、どうしても仕事に身が入らないという面もあるでしょう、・・・。
若いうちから、口やかましい外国人観光客を相手に仕事をするという経験は、他のホテルではできないので、このホテルのサービスの良さを、パプアの他のホテルと比べると、歴然としています。
この会社の経営者はオーストラリア人のピーターバーター氏です。パプアで、彼の名前を知らない人はいないでしょう、・・・。パプア人を教育することは、本当に難しいことです。世界で一番難しいのでは?っと、日頃から感じているので、彼の偉大さを改めて実感しました。彼は今では超大金持ちで、航空会社まで経営しています。たぶん日々の「積み重ね」で、パプア人の従業員教育をしていったのだと思います。ローマは1日にして成らずです。
マダンリゾートは、評判が良いので、JICA関係者の利用も多いです。滞在中シニアボランティアの人にお会いしました。ホテルの所有する豪華客船ディスカバリー号で、セピック川のクルーズに参加するそうです。協力隊OBの人にも、お会いしました。懐かしくて戻ってきているようです。いろいろと苦労はあったようですが、良い思い出しか残っていないそうです。それから、同期隊員の仕事場訪問もしました。日々、がんばっているようです。
写真は、ディスカバリー号です。船の上の黒い羽は、ヘリコプターの羽です。(1月4日記入)